アクト-レヴュードライブ

備忘録的なものです。

『ガールズ&パンツァー 最終章 第2話』感想─初戦の決着と二回戦の始動、そして丁寧に紡がれる乙女の物語。

ガールズ&パンツァー 最終章 第1話

サブタイがつけづらいことこの上なく、何故かって単純に連続アニメの続きだからですね。じゃあつけなきゃいいだろと言う話なんだけど、つけないと収まりが悪く……。

人生初のガルパン映画を映画館で観るという体験が出来て非常に幸せだったんですが、そのクオリティの高さに非常に驚愕ですね。いつもこのアニメはそうですが丁寧すぎる……。

※ネタバレ注意!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回は対BC戦の決着までと知波単戦前半だった訳ですが、やはり特筆すべきはBC戦における諸々でしょう。

西住殿が情報を総合して迷いなく「仲間割れさせる」という戦術を取るヒールっぷりにも笑いましたが、BC側もやけに描写が丁寧というか、まあ豪華でしたね。

個人的に押安の人を色々と知っているので、先日『第1話』を観た時も思いましたが、「二次で見たやつやってら……」という感情が非常にでかく、これはゾーニングに失敗(失敗?)した僕が悪いような気もするのですが、まあそれはそれです。

『第2話』では仲間割れから始まり(「敵は大洗ではない!身内だ!」めっちゃ好き)和解と奮戦が描かれますが、特に和解における「すまない安藤くん」「わかってくれればいいんだ押田くん」(確か)というやり取りの際に画面が光っていたの、果たして笑って見ていいのかそれとも神妙に収めればいいのか、画面のテンションがガチだっただけに判断に困ったので僕はギャグとして受け取りました。

というか色々と読み漁って理解(わか)りましたが、一応画面内ではギャグというかコメディ調に(『トムとジェリー』のような)受け取れるように描写しつつ、キャラ同士の繊細な機微(意味被ってないでもないけど)はしっかりと描写する『ガルパン』の手腕が発揮されていたのがもう見事という感じでした。こらそこ、BCだけは怖い人がいるから解像度が勝手に上がったとか言わない。

戦闘においてもやはり『ガルパン』らしい極めて精緻な描写が見られましたし、何より初めて劇場で見たのもあって音響が素晴らしかったですね。テレビでも砲撃音はクッソうるさい迫力満点でしたが、劇場の音響で聞くとより迫力満点で、更に戦車の駆動音も非常に素晴らしく、マジで楽しかったですね。いずれやる『1話』+『2話』合体4DX版も観に行きたいです、はい、金銭の管理をしっかりします。

 

後半は各校の情勢と大洗の幕間を挟んで知波単戦が描かれました。僕はプラウダが好きなんだということを自覚してから生きやすくなりました。ハンドサイン何やってるか全くわかんなかったけど。とりあえずロシアの勉強はしたいと思います。

桃ちゃんの家庭事情も描かれたわけで、五人の兄弟の面倒を見ながら生徒会の旧態依然真摯な活動もこなしていたことが判明しました。あれはもう勉強ができなくてもそれ以外が完璧だからいいんじゃないだろうか。というかあれで大学行っても大丈夫なのかどうなのか……。いや、桃ちゃんの学業事情を心配している場合ではないんですが、個人的に。

後はやはり、OPで登場が示唆されていたので出てくるだろうとは思っていましたが、愛里寿ちゃんが再登場したのが個人的には一番テンション上がったかもですね。愛里寿ちゃんはビジュアルが一番好みなので。どうやら大学から高校に逆行するようですが、なんか色々と大丈夫なのでしょうか。全然詳しくないのでわかりませんが……。センチュリオンの活躍がまた見れればまあいいんですけども。『ガルパン』製作陣は僕なんぞより遥かにクレバーなので心配はしてないです。

ボコの倒錯っぷりは相変わらずというか強化された気もしますが、今作だとお客さんが愛里寿ちゃんと西住殿以外にも居たんですよね。驚くべきことに。ボコ自体かなり社会的に大きな人気があるようですし、存外人気コンテンツなのかもしれません。僕には、理解できないので、そっとしておきますが……。

知波単戦では視点が基本的に知波単に行っているため完全に大洗が悪役になっていたのが笑いました。西住殿の鬼畜っぷりも凄まじく、「何かに使えるかも」と言った沼地になった……盆地?に機銃掃射で進路誘導して突き落とすあたりマジでやばいですよ。仮にも味方側のやることじゃねえ。

知波単自体も大きくフォーカスが当てられていました。今作では『劇場版』から大きく進歩し、言葉遊びによる誤魔化しとはいえ多彩な戦術を駆使するようになりました。が、最後には追い詰められて「撤退」の選択肢から逃げずに逃げることができるようになったのには正直驚きました。その弾は第3話にとっておくと思ったので。というか全体的に『第2話』、展開が尋常じゃなく速くてたった一時間足らずとは思えないほどのボリュームなので。

知波単の気風の良さも描かれていましたし、勝ってくれるといいですね。これは嘘じゃないです。

個人的にはBCが解説役に入るのには驚きましたね、正直退場すると思っていたので。まあでもBC以外にはできる人がいないので納得といえば納得なんですけど。コアラの森とか……ないか。

 

作画も非常に良かったです。本作ではCGからの手書き変化というサン○イズのような芸当をやっていましたし、崩れているカットもあまり見受けられませんでしたし、流石に一年半待たせただけのことはあります。僕は待ってないんですけど。

でもCGの使用が『最終章』入ってから一気に増えたような気はします。まだ全体通して一度しか見てないのでなんとも言えませんが……。

まあとにかくとてもクオリティの高いものであったのは確かですね。めちゃくちゃ面白かったですし。次も楽しみです。とりあえず僕は『劇場版』の円盤を手に入れたいです。