アクト-レヴュードライブ

備忘録的なものです。

『仮面ライダージオウ』前半戦感想─二十番目のお祭り、優等生的な印象。

仮面ライダージオウ Blu-ray COLLECTION 1

 

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いやー半年経つのは早いですね。ジオウも早二十四話を突破しました。仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』も興行収入が順調なようでなによりです。

 

さて、今回の記事はそんなジオウ前半戦の感想です。ストーリーに関することをメインでいこうと思います。

※ネタバレ注意!

 

 

 

 

 

 

仮面ライダージオウ』、そもそもが平成ライダー二十作記念のアニバーサリーイベントのようなものです。平成ライダー、僕が認知しだしたのは『電王』からですが、本格的に見始めたのは『ドライブ』からです。

 

仮面ライダーとはなにか

 

いや、恥ずかしいことに、まあ、よくある「児童向け番組なんて底が浅いんだよ!時代はアニメやアニメ!」っつってた時期が、まあ、『フォーゼ』から『鎧武』の頃に僕にもありまして。様々な要素を加味してもあの頃が一番の黒歴史だった……いや、真の黒歴史はその後ですね。

 

中二の頃、僕は『ドライブ』にハマり、そして『仮面ライダークウガ』からなる平成ライダーの歴史を辿ろうと視聴していました。そして僕はこう考えました。「ドライブはクソ!やっぱライダーはクウガこそ至高なんだよなぁ」と……。

 

そう、平成ライダー老害あるある、「平成一期のシリアス展開をやたらと持ち上げるムーブを早くも中二にしてマスターしていたのです。

 

今思い出しても本当に恥ずかしい。周囲の友人や家族に、「今のライダーはダメだ!クウガみたいに人間ドラマにも深みがないと!」とか言ってたんですよ?死にたいじゃないすか。

 

まあ、幸いにも『ドライブ』視聴中に平成二期特有のコメディからシリアスへのスムーズな移行をやってくれたおかげで結構早めにその認識は失われましたが……。

 

未だに『アギト』『響鬼』『ウィザード』『鎧武』を見てないのは、まあ色々とあったからなんですが、ジオウが終わる前に見れたらと思っています。

 

で、クソ長い前書きこと誰得自語りが終わったところで、『ジオウ』の感想を述べていきます。

 

タイトルにも書きましたが、僕の『仮面ライダージオウ』に対する認識は、ひたすらに平成ライダー屈指の「優等生」というものです。

 

こういうとどうせ「何言ってんだバカ」という人が出てくるんでしょうが、まあ気にしてたらインターネットなんてやってられません。

 

そもそも『ジオウ』一話の時点からそうでした。平成ライダー監督の中でも屈指のベテラン、田崎監督がパイロット版を監督し、世に送り出された本作は、第一話から所謂平成ライダー的フォーマットを忠実に守っています。

 

普通の高校生、常盤ソウゴのその普通ではない人間性を描きつつ、突如として異変に巻き込まれ、何が何だか分からぬうちに初変身、そして初の戦闘……と言った流れは、田崎監督の演出も相まって「普段通りの平成ライダー」に溢れていました。

 

第30話「ライダー大戦・序章」

 

レジェンドを分解し、根底の要素のみを残して再構成する『ディケイド』のリ・イマジネーション・ライダーの設定は、レジェンドを出したいが、旧作ファンの怒りを買いたくないお祭りの次善策としてとても秀逸でした。実際、『ディケイド』はその役割を果たして(今もなお果たし続けて)いきました。

 

しかし、『ジオウ』は『ディケイド』でやったように、ごまかしはできません。ならば、と思い切って作品世界の続きを描きに来たのは凄まじく思い切った判断だったはずです。しかし、平成ライダーそのものを描くためには、それだけのことが必要だったのです。

 

とはいえ、旧作ファンの思いを踏みにじるわけにはいかないと思ったのか(春映画?知らないですね)本作は非常に丁寧にレジェンドライダーのその後を描いています。それこそ、度々死人(比喩)が出るほどには。

 

それゆえ、『ジオウ』が平成ライダーの優等生になるのは必然と言える結果だったのではないでしょうか。各レジェンドのフォーマットを踏襲し、超えていく。文字通り、伝説は塗り替えるものなのです。

 

『ジオウ』はかなり、平成一期の「なにが起こるかわからない感覚」と「キャラクターを追い詰める展開」、そして平成二期の「明るくもどこか暗さを感じさせる作風」のそれぞれいいとこ取りをしている印象です。

 

第1話「俺、参上!」

 

そこに、それこそ『電王』のような時間SFものの要素をミックスさせているんだから、面白くないわけがありません。

 

果たして、ソウゴは魔王となるのかどうか。平成ライダーの油断ならない作風を取り入れている『ジオウ』では、その結末が全く読めず、だからこそ面白いのです。

 

仮面ライダージオウ DXジオウライドウォッチ?

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