アクト-レヴュードライブ

備忘録的なものです。

『仮面ライダーゼロワン』第1話感想─令和を彩る最初のライダー!期待を裏切らないクオリティ!

スーパーてれびくん 仮面ライダージオウ&仮面ライダーゼロワン映画特大号 2019年 07 月号 [雑誌]: てれびくん 増刊

皆さんは令和に居ますか?僕はまだ『ウィザード』『鎧武』を見てないので実はまだまだ令和に行けないのですが、まあゼロワンを見たと言うポイントでなんとか……。

以下、主にTwitterの感想の再掲メインで記事を再構成していきます。

※ネタバレ注意!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ゼロワン』を語るのであれば絶対に外せない部分が一つ。それ腹筋崩壊太郎です。

放送開始前は「ネーミングやばすぎだろ」という意見が中心という印象でしたが、本編では腹筋を物理的に崩壊させるというギャグをいきなり披露するなど、新番組の始まりにふさわしいインパクトを残しつつ、その丁寧な描写によって実質『ゼロワン』の話題のほぼ全てをかっさらっていったと言っても過言ではありません。

特筆すべきはやはりその描写にあるでしょう。全体的に非常に丁寧でしたが、悪堕ちする際の描写が本当に凄い。バックヤードで先程までのステージを回想し(あえてこう言います)お客さんの笑顔を見て微笑む……という短いながらも確実に意味のある描写を入れてきたのが素晴らしい。その直前にシンギュラリティの説明をしていたおかげで、この腹筋崩壊太郎は感情を獲得していたんだろうと理解することができますし、自らの仕事に忠実な良き芸人であることを印象付け、かつそれを破壊する滅亡迅雷.netに対してヘイトをきちんと集められる……という、構造の形成において非常に重要で大切なキャラなんですよね。第1話で多少は他と条件が違うとは言え、ここまで丁寧で繊細なものを繰り出されるとは思いませんでした。腹筋崩壊太郎の今後の扱いも含め、かなり期待が高まりますね。個人的には二号機三号機が出てきた方が面白いですが、それはこの世界観がどういうロボット観なのかにもよるので慎重にいきたいです。

 

飛電或人は芸人としては……その、あれですが、主人公としてはかなり好きですね。売れない芸人ながらも、その夢に向かっては真摯ですし。あと地味に好きなのは、会議のシーンで「落ち着いてって!」って一喝すると、みんなが静まるシーンですね。ただ覇気のない売れない芸人ではなく、社長に選ばれるだけはある器の持ち主である、ということを端的に示してると思います。

或人に関しては、『エグゼイド』が中々にあれだったので、色々と勘ぐってしまいますが、もはや誰でも思いつくような「実は或人はヒューマギア」はやらないでしょうし(逆に王道を行くのもあり、型破りは型がないとできない)、これに関しても今後が非常に楽しみです。

 

まだまだ描写不足ですし、このドラマの行く末に関しては正直予想が全くつきませんが、それでもおそらくこの時代にAIを取り扱うなら、視聴者の大半が見たいと思っているテーマが見られるんじゃないかと思いますね。

 

あとすげ〜地味に良かった点がヒーローの悲愴を描いていた点ですね。ライダーは「力を持つことの懊悩」「戦うことに対する葛藤」はメインで取り扱ってきましたが、そもそも「誰かを力で守ることに対する葛藤」はクウガ以降そこまで見られなかった印象なので。みなさん力に対しては疑問を持ちますがそもそも誰かを守ることに対しては全くと言っていいほど疑問を持たないので。『ジオウ』なんかはその極地じゃないですか。王様になりたいから民を守るのは当たり前という感じでしたし。せいぜい自分がこのまま力を持っていると未来が……という葛藤だけで、そもそも戦うことに対しては迷いが無かったので、そこに対して切り込んできそうな『ゼロワン』には期待できます。いや、正確に言うと『スパイダーマン:ホームカミング』的な描写が好きなんですけどね。誰かのために自分の全てを捨てることができる……という。

 

 

 

正直色々な意味で傑作だった『ジオウ』の後なので、かなり期待値は高めだったんですが、こちらの期待を軽々と超えてくれてなんだか後方彼氏面して嬉しくなってしまいます。

アクション面も非常にかっこよかったですし、戦闘終盤の「車を飛びつぎ、バスを貫通していく」描写は白眉です。あと全体的に画面中にデジタルなエフェクトが常にあったのが凄い良かったですね。いかにも近未来という感じで。そういう話をするなら『ゼロワン』の近未来観、『シノビ』のそれから全く進歩してないんですが。

 

ま、長々と書いてきてあれですが、とにかくみなさん見ましょう。僕のブログなんて読んでるより『仮面ライダーゼロワン』を見たほうが一兆倍有益です。