『仮面ライダージオウ』EP40「2017:グランド・クライマックス!」における桜井侑斗の「もういいんだよ」のヤバさについて。
今回電王要素もめっちゃ良かったけど、一番泣きそうになったのは「侑斗をよろしく!」に対して「もういいんだよ」だった。もういいんだよな……😭#nitiasa
— T.A.W.O. (@CGB_001) 2019年6月23日
今回のジオウ「侑斗をよろしく」→「もういいんだよ」があまりにも良すぎてずっと泣いてる。
— T.A.W.O. (@CGB_001) 2019年6月23日
デネブが「侑斗をよろしく」っていうのは侑斗の「記憶」を他の人に残したいからで、侑斗自身それを理解してるから「もういいんだよ」に込められた意味がマジで凄いんだよな。
— T.A.W.O. (@CGB_001) 2019年6月23日
記事の性質上ネタバレ注意です。
ツイッターのやり方もわからないままグダグダツイッターやってますけどこれに関しては文章を書く能力がないことが原因ですね。
僕は『仮面ライダー電王』に育てられたと言っても過言ではなく、物心(広義)が発生した時の最初の記憶は『仮面ライダー電王』28話を見ている記憶です。
で、恐らく人生最初の「推しカプ」(この言葉大っ嫌いだけど便利だから使ってしまう)は侑斗とデネブなんですよね。
で、何が好きかって全部なんですけど一つはその関係性……あれ?全部か。
まあとにかく一つ挙げると、その共犯関係とも言える関係性です。
デネブは本来カイ側のイマジンだったのが、桜井に惚れ込んで彼と契約し、その契約を満了した(この文言にもかなりも意味があるんですが、それは本編を見てください……)イマジンです。そして侑斗の為に尽くすように行動しています。
そんなデネブが常々言うセリフが「侑斗をよろしく」です。デネブキャンディ🍬を配る際に主に言いますが、ベガフォーム変身時にも言います。
その理由は、まあこの記事を読んでいるならご存知とは思いますが、「桜井侑斗」の記憶を周囲に植え付けるためです。
ゼロノスは変身の為に、周囲が持つ変身者の「記憶」を消費します。文字通り、変身者に関する記憶が、すっぽりと欠落するのです。そして『電王』世界では、記憶=存在なので、記憶の消滅はその人物の消滅を意味します。ジークのエピソードなんかが印象に強いですね。
つまり、桜井侑斗の記憶(=存在)は、ゼロノスに変身する度にすり減っていくのです。
作中では中盤で桜井の記憶を全て使い切ってしまい、あわや消滅かと思われたものの侑斗が現在で作った記憶を消費する赤いカードを手に入れてなんとかなりました。……そういえば、ゼロノスカードの製造ってどうやってやってるんでしょうか。作中では桜井がどこからともなく持ってきて以来自動増殖っぽいんですが……。
で、現在に至るまでゼロノス=桜井侑斗は自分自身の存在をより直接的にすり減らして戦っているんですね。
ここでデネブが「侑斗をよろしく」と言う意味の重さがはっきりしてきます。
そう、たとえ消えるとしても「侑斗」の存在を周囲に知っていて欲しいんです。引いて見ればデネブの行為はただ単にゼロノスカードの製造の為に記憶を作っているだけかもしれません。でも、デネブはめちゃくちゃな善人です。だからこそ、侑斗を、彼の存在を忘れてしまわないように、出来るだけ彼の存在を強く覚えていてもらおうと頑張るわけです。
侑斗自身それを理解している節があって、だからこそ照れ隠しでやめろと言ったりガチでプロレス技をかけて止めたりするわけです。
で、そんな侑斗が、いつもは「やめろ」と照れ隠しやガチでキレて言ったりする侑斗が、「もういいんだよ」と言ったんですよ!?これは凄いことなんですよ。
この番組は『仮面ライダージオウ』なわけで、ライダーファンに送る記念品のような作品です。それは『平成ジェネレーションズFOREVER』を見ればわかっていただけると思いますが、そこに出てきた侑斗が「もういいんだよ」と言ったんですよ。やっぱりオタクとしてはどうしても、「桜井侑斗の存在がファンに十分に覚えられたからもういいんだよ」と言っているようにしか思えなくて、それが桜井侑斗をずっと好きでいた、仮面ライダーゼロノスを好きでいたことに対する最大のご褒美として与えられたようにしか思えなくて、だからこそ非常に感動し、そして泣いてしまったわけです。
いや、わかってるんですよ。気持ち悪いオタクの妄言だってことぐらい。だいたい文章の組み立てやら何までめちゃくちゃで言いたいことの半分も言えてない気がしますし。
まあそれでも、とにかく桜井侑斗の存在が、『仮面ライダー電王』を見た、そして『仮面ライダージオウ』の電王編を見たことによって救われていたんだよ、という製作陣からのメッセージかもしれない、ということを誰か1人にでも伝えられたら僕はそれで十分です。
仮面ライダー電王 THE MOVIE ディレクターズカット Blu-ray BOX
- 出版社/メーカー: TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)
- 発売日: 2017/12/06
- メディア: Blu-ray
- この商品を含むブログを見る