アクト-レヴュードライブ

備忘録的なものです。

『ヴェノム』においてヴェノムはいつエディを好きになったのか。

先日ヴェノムを観ました。無難なダークヒーローもので、ヴィランって感じではない映画でした。

で、そういう方面から言われてるらしいのが、ヴェノム、エディのこと急に好きになりすぎだろ、という話。僕は観てて特にそういうことを思わなかったので、その観点についての考察を述べて行こうかと思います。

※ネタバレ注意!

 

 

 

 

ヴェノム [Explicit] (Music From The Motion Picture)

ヴェノムが感じた、エディとの共通点

ヴェノム、というよりシンビオートはライフ財団の宇宙船に乗って地球侵略にやってきた地球外生命体です。ところで4体採取されたはずなのに、なんで劇中に3体しか出てこなかったんですか?

で、多分劇中で実験に利用されてたシンビオートがヴェノムで、エディの知り合いマリアに寄生していたところを発見され、ヴェノムはエディに寄生しました。

ヴェノムというか、シンビオート全体の特性として、寄生した相手の記憶を読み取れる能力があるようで、エディの場合も例外ではありません。ヴェノムはエディの記憶を読み取り、そこに自分との共通点を感じたようです。

ヴェノムは本人曰く、母性では落ちこぼれだったようです。

そしてエディも、仕事はできるが落ちぶれた人間です。おそらく、本編以前からずっと本編のようなことを繰り返してきたのでしょう。そりゃヴェノムも共感しますよ。

ともかく、エディの記憶を読み取ったヴェノムは、漫画やアニメにおける、あるキャラの過去を知って、そいつへの好感度が上がるイベントを一人勝手に全てこなしてしまったわけです。なので、本編でヴェノムのエディへの好感度がマックスだったわけだと思います。

しかしエディはそんなこと知ったこっちゃないので、ヴェノムのことを疑うし、追い出したわけです。

これ、ヴェノムくん割と散々ですね。

 

ヴェノムくんwe言いすぎ問題

これもネット上で言われていると思わしきことですね。

まあ確かに、ヴェノムは寄生した直後から「we」「we」言いまくってますからね。言わんとすることは分かります。

この手の映画は、絆を深めて最後の見せ場で「We are VENOM」って言ったら盛り上がるのが常道ですが、この映画はヴェノム。ヴェノム→エディの好感度が初期値マックスなので、あとはエディがWeというだけの話なんですよ。

まあだから、そんなに僕はヴェノムがwe言いまくってるのは気になりませんでしたね。ラストシーンの「We are VENOM」はしっかりとエモいセリフに仕上がってましたし。

総じて感想

日常パートが多少冗長に感じたことと、戦闘シーンが暗すぎることを除けば、面白さと美しさを両立したシンビオートの戦闘シーンや、エディとヴェノムがいかにほんとうの「We」になっていくかなバディアクションものとして完成度は高かったと思います。ヴィランのライオットもいいキャラしてましたしね。

映画『ヴェノム』 | オフィシャルサイト | ソニー・ピクチャーズ