『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』感想─筋肉は世界と家族を救う！絆スーパーアクション傑作。

ワイルドスピードスーパーコンボ100点中……5000000000000点！
— 青年期モラトリアム (@CGB_001) 2019年9月5日

2019年ベスト3には入ったわあれ。
— 青年期モラトリアム (@CGB_001) 2019年9月5日

まさしく筋肉は世界を救うすぎてマジで大好き。
— 青年期モラトリアム (@CGB_001) 2019年9月5日

観てる間笑いが止まらなかったし、めちゃくちゃに楽しかった。それぐらいには素晴らしい映像体験だった……。
— 青年期モラトリアム (@CGB_001) 2019年9月5日

やっぱこういう映画が好きだわ。
— 青年期モラトリアム (@CGB_001) 2019年9月5日

※ネタバレ注意！

僕もまあまあ観る映画の幅が広がってきましたが、やはりこういう、破壊と筋肉満天みたいな映画も大好きなんですよね。『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』はそういう類の映画です。

まず冒頭からして何かおかしいですからね。結局、敵であるブリグストンはサイボーグ(という表現が正しいのか？)だったわけなので、別に金属製の扉をぶち破っても何も変じゃないんですけども。まあ問題はショウとホブスの二人というか。

一応言っておくと僕は『ワイルド・スピード』は初代しか観てないので、ホブスとショウが誰なのか知りません。まあ、知らなくてもわかるように調整されているのは、さすが人気シリーズかな、という感じです。

まあ冒頭からおかしい、という話をしましたが、演出的な話をするなら冒頭からキレキレですね。対照的な二人の生活──朝食、日常のルーティーンetc──をこれでもか、というほど描写することでこの二人は正反対で、でも正義のために戦う人である、ということを非常にわかりやすく描いているので。初回戦闘の描写もひたすら対照にすることでそのキャラクター性の違いをはっきりと描写しているのは本当に凄かったですね。あれはよっぽどキャラクターに自信がないとできないので。

そして筋肉の……もとい戦闘力の表現も凄まじい。ホブスは見た目通りのパワータイプとしてかっちり表現(それでいて知性もちゃんとある)されていますし、ショウはスマートな格闘術の使い手といった印象です。最終的にはみんなシンプルな殴り合いになってますけど……。あと防御力、意外とこれがおかしい。ほぼブリグストン以外からダメージ貰ってませんからね。三回で死ぬ電気椅子は4回食らっても普通に生きてるし。極め技は腕力で解決する。最高ですよこれ。

散々筋肉筋肉言っておいてあれですが、ちゃんとワイスピらしくカーアクションがあったのも好印象です。クラシカルというか、オンボロな印象を与える車とヘリの対決という凄まじい画や、初代にもあったニトロブーストといい、ちゃんとカーアクションやってたのは割と意外でした。それと、この映画ベストキャラはブリグストンのバイクだと思ってます。あのバイクだけ表現が何かおかしい。未来的な表現が詰まっているので、自動操縦や変形機構等々、男の子の夢か？というようなバイクでしたね。まあ、最高だったんですが……多分あのバイクのCG担当は変態だと思う。トラックの下をくぐり抜けるカットは白眉です。

この映画は紛うことなき筋肉ですが、それと並行して家族の絆、そして過去の贖罪というテーマを描いていたのも印象的です。ホブスは故郷、ショウは妹との問題を、戦いの中で解決し、そしてラストの大円団に向けていく流れは中々に素晴らしいものでした。この手の映画は、ガバ具合はともかく、ストーリー部分もちゃんとしてないと他の面が活きませんからね。そういう意味でもかなり高評価です。

あと地味に「歴史があるんだよ」というセリフを入れることで、様々なキャラクターのバックボーンを想像させると同時に新規に向けて優しいようにしてるのが個人的には好きですね。なんの説明もなく始まるのもいいですが、キャラの説明がちゃんとしてるとなんだかんだ嬉しい。

ホブスとショウの関係性もかなりしっかりと描いていてめちゃくちゃに良かったです。僕は『トムとジェリー』が生涯ベストの作品で、この作品もそういう似たものを感じ取ったといえばだいたいわかると思うんですが、普段から仲の悪い二人が危機に直面して破茶滅茶なコンビネーションを発揮するものに僕は猛烈に弱いんですね。序盤から喧嘩ばかりで、その対称性が散々描写されてきただけあって、その分終盤の二人が、それぞれの違いをそのまま保ちながら、それぞれを尊重してコンビとなっていくことがわかる映像はまさに美そのもの。ラストバトルの「コンビで行くぞ。同時攻撃だ」なんてもう最高ですよ。この辺りで笑いが止まらなくなりました。終始笑ってましたけどね、あまりにも最高な画が続きすぎて。

あとストーリーのテーマがあまりにも陽キャすぎてちょっと笑っちゃいました。機械の力は人間の絆には敵わないんだよ、という……ディズニーか！と心の中でツッコんでましたが。敵に関しては全く歴史がわかりませんが、続編を示唆させる感じだったので楽しみですね。

全体的に最高がすぎる映画で、割と真面目な映画ベスト3には入ってますね。まあなんだかんだ書いてきましたけど、とりあえず見てください。そろそろ終わると思うんで、早くしてくださいね？