『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』感想─ダブルレッドの関係性、怪盗と警察の覚悟を描き切った名作。
終わってしまいましたね、『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』。
途中から入った『宇宙戦隊キュウレンジャー』を除外すると、人生初の戦隊体験です。
※ネタバレ注意!
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ルパパトは「戦隊史上初のVS構造」を全面に押し出して始まったわけですが(それで一部炎上したりもしましたが)、一年通して非常に楽しむことができたと思います。
単純なVS構造を最終回まで貫いたことも非常に良かったですが、なによりも作品の軸になっていたのはダブルレッドの関係性でしょう。
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去年のニチアサ劇場版は、それぞれの作品の持ち味というものが非常に画面中に現れていた非常に良質な作品でしたが、ルパパトも当然劇場版は非常に良かったです。
当然この手の作品なら怪盗と警察が身分を隠して(特に怪盗側のみが)出会い、そして友情を育んでいく……的なプロットが一般的だと思いますが、ルパパトも例に漏れません。
ルパパトが一般的では無いのは、その描き方が尋常では無いほど丁寧だということです。
怪盗は警察のことを、日常から知っているので警察に対する深い信頼を示し、そして警察は知らず知らずの内に怪盗と親交を深める。ど定番中のど定番の内容を、ここまでエモーショナルに描けるのは流石というべきです。
そして積み上げ方が上手だからこそ、終盤の圭一郎の行動や、かいりくんの返答の説得力が圧倒的です。もうこれに関しては僕があーだこーだ言う前に見てください。東映特撮ファンクラブなら月額1000円ぐらいで見放題!
当然アクション面も非常に高品質で良かったです。パルクールを取り入れたという等身大アクションのアクロバティックさはもちろん、CGもふんだんに使った巨大ロボ戦もとてもかっこいいです。
ところで最終回の「新しい怪盗」に関しては、僕はノエルくんは100%善意でやってると思います。ノエルくんは「正体は明かさないけど、怪盗と警察が仲良くなるのは素敵だ」と思える人なので、多分「僕が行った方が多分早いけど、お兄さんたちが行った方がかいりくんたちのためにも素敵だ!」みたいな。だってじゃなかったら、本当にノエル一人で行った方が早いし……。
さて、次の『リュウソウジャー』も楽しみです。上堀内監督が初の戦隊監督ですしね。
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