アクト-レヴュードライブ

備忘録的なものです。

『VA-11 Hall A ヴァルハラ』プレイ日記5&6日目─12月22日〜エピローグ─

VA-11 Hall-A ヴァルハラ - Switch

いい加減日記の体でやっていくのも面倒になってしまい、なのでクリアまでの感想を一気に書くことにしました。ネタバレ注意。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すげ〜良かったです。

まず何よりもそのドット。僕は専門家じゃない(レトロが好きだけど描画に対してそんなに詳しくない)ので大仰なことは言えませんが、キャラが喋るのに合わせて口が動いたり、定期的に瞬きしたらと細かい部分をちゃんと作り込んでいて良かったですし、そもそもの出来が猛烈に良い。もはや今の方がドットスタイルのゲームは多いんじゃないかと思いますが、その中でも高品質と言えるものなのではないかと。

サウンドも非常に上質です。8ビット……よりは16っぽい感じもありますが、どちらかといえばPCのオマージュが多いことを考えると8ビット音楽ですね、アレは。僕はどっちかというと16の方が好きなんですが、8の方も非常に好みです。最高じゃないですか?

 

ストーリーも面白かったです。あまり現実とゲーム内の事を混同させて考えるのは特に最近好きではないのですが、これに関しては混同させた方が多分いいと思うので混同させますが、ベネズエラという治安の……悪い地域で直に育った人が書いた作品なだけあって、現実が単に優しいものではないというメッセージが非常に……ひしひしと……僕は日本人で良かったと思ってますし後悔もしてませんけど……。まあ僕がいかに無知で理想家なのかという話ですね。基本は性善説です。

安全、なんてものがゴミ箱に突っ込まれてるような世界で生きるという事を、痛烈に見せつけられましたね。あとこれは設定資料集を踏まえた話なんですが、この世界にもSF特有の超技術がちゃんとありますが、それに対して過度な理想化がなされてないのが良い点です。現実でも理想的な新技術が現れても、決して全ての人々に行き渡るとは限りません。むしろ、ごく一部の人が独占するのがオチです。こういう点が……まあ、言ってしまえば雑な作品もありますからね。厳しい現実を知っているからこそ世界観にディテールを持たせられる、というのは喜ぶべき事なのか悲しむべき事なのか、少なくとも僕には決められる話じゃないことは確かですけどね。人の幸せなんて人が決めるものではないですから。

あとこれ地味に好きなんですけど(多分他にも好きな人がいるだろう!)、あくまでもただのバーテンの視点から世界を眺めてる……これを僕は個人的に視点を間借りしている、と考えているのですが……だけなので、その世界の全てが分かるわけではないんですよね。むしろ、個人の視点だけだから、そこで何が起こってるのか、正しく把握することもできないんですよ。ジルは違いますが、仮に陰謀説信者や極右とか極左とかだったりしたら歪みまくりますからね。ついでに言えばジルは残虐な事件の情報をカットしている(これは必要以上にゲームを陰鬱にしない処置でしょうが)のでグリッチシティでどんな重大事件が起こっているのかもわからない。わかるのはサンダルに靴下を履くのは違法だというぐらいです。

 

本編のストーリーはSFの例に漏れず(これを一生の疑問だと思っていますが)自己とは何か、死とは何か、みたいな形而上的な話を展開します。これはあくまでもスパイス程度ですが、サブプロットとして重要な立ち位置にあることは確かです。この話があるからこそ、ガビィにジルが向き合っていくことの意味が増していくのですが……まあこの話は僕ではない専門家の方が良いですね。

 

そしてキャラクター!どのキャラクターも魅力的で良いです。僕のツイッターとかブログを読んでる人(いるのか?)はなんとなくわかると思うんですが、ドロシーが好きです。次にキラ☆ミキ。ビジュアルの話をするなら一番好きなのはステラです。てゆうかステラを持ち出すとセイとのカプ的な話まで含めてぶっちぎってしまうので……ちょっと控えさせてください。

いや、まあでもみんな好きですよ。嘘です。嫌いなキャラが大体男に偏っているのは別に僕がルッキズムを辛抱しているからとかファミだからとか言うアレではないです。

これは結構自信ある考察なんですが、アナはプレイヤーのメタファーとして創造されたキャラクターだと思っているんですよ。本人の言動や設定からして、まあ多分間違いないと思っているのですが……まあこの話をするなら記事がもう一つ必要ですね。またの機会にしましょう。

あと百合。レズといっても適切ですが。レズが性的で百合がプラトニックなんて定義はだいぶ遅れてますよ。人のこと言えませんが。まず主人公のジルが……多分バイ?なあたりからして最高ですよね。207X年には結構フリーな感性になっていてよろしいです。まあ、簡単ではないようですけど。それにしたってみんな……ああ……最高だ!Switchに数少ない百合ゲーとして名を残すことになるでしょう。

 

もうとにかく言いたいことはすっげぇよかったということです。今周回中ですが、前回とは違う選択肢(要はカクテル)を選ぶとだいぶ面白いことになりますね〜!あと会話が全然変わったり前回ではわからなかったことがわかったりと、また新しい面白さがあります。

この記事を読んだあなたは、ゲームを買うべきです。さあ、買いましょう。

 

VA-11 Hall-A ヴァルハラ - Switch

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VA-11 Hall-A ヴァルハラ - PS4

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VA-11 Hall-A (ヴァルハラ) - PSVita

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