アクト-レヴュードライブ

備忘録的なものです。

『仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』感想─圧倒的熱量で描く、「平成ライダー」の在り方。

仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER_タイトル

いや、本当にいい映画でした、『仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』。

僕は普段から情報を遮断するタイプなのでよかったのですが、それにしても情報の先出しが極端に少なかった今回。

それが功を奏した結果かもしれません。炎上したなんとかニュースは知りませんが。

※以下ネタバレ注意!

 

 

 

 

 

 

 

思わず0年代オタクが使っているような文法で感想書くぐらいにはよかったです。これは本当に。

前作との差別化もあるのでしょうが、今作はほとんどと言っていいほど客演はありませんでした……が、それが逆に「平成ライダー」というものの在り方を描く今作にはベストマッチしていたと言えるでしょう。

 

 

 

今作はほとんど「ジオウ電王編」と言っていい内容で、ジーク登場回で印象的に描かれました電王のテーマの1つ、「存在には記憶が必要」というテーマがフィーチャーされてましたね。

一人でも覚えてるいる人がいる限り、仮面ライダーはそこにいる。現実とか虚構とか、そんなことは関係ない。そんな感じです。

僕は年齢的に、ちょうど電王直撃世代で、好きなライダーは大勢いますが、やはり電王は別格の思い入れがあるんですよね、どうしても。製作陣も2000年前後生まれがちょうど電王直撃世代なことを理解しているんだろうなと思う構成でした。ただ一番好きなフォームがガンフォームで、今回もその扱いがいろんな意味で完璧だったことだけは書き残しておきます。

新イマジン、フータロスは最初の印象と全く違う活躍をしました。まさかあそこまでただのいい奴だったとは……。フィギュアーツとか出ませんかね?

あとビルド周りもよかったです。一年かけて虚像のヒーローうんぬんかんぬんをやってきた桐生戦兎の前に、今更虚構どうこうで大したダメージにならなかったの面白かったです。戦兎と万丈のいちゃいちゃも完璧でしたね……。ラストのわざわざ万丈挟むカット何?

当然ジオウのレギュラー陣もよかった。今回のコメディリリーフゲイツくんに集中してたの個人的に高評価です。なんていうか、年相応って感じで。もしライダーがなかったら、のソウゴ達も面白かったですね。ゲイツはともかく、ソウゴとツクヨミは割と真逆のイメージになってましたし。まさにアナザー。あれのせいで、最初ラスボスはアナザージオウか?と思ったのは余談です。ウォズはなんで星の本棚にアクセスできるの?

戦闘シーンもよかったです。過去の演出を彷彿とさせるアクションのみならず、現代風にアレンジされた戦い方も数多く披露されました。特にクウガのバイクアクション、再現度が高くてよかった……。

まあ文句というか、気にならなかった点がなかったわけではないですが。

アナザーダブルが雑すぎるとか、なんでイマジンは存在してるの?とか、そもそもラストどうやってライダー達来たんだよとか、戦闘シーンがオマージュに終始しすぎてて真新しさはなかったとか、色々ありますがまあそこも含めて平成ライダーだなぁって感じです。ダブルウォッチはパラレルワールドっていうのを示すのに役立っていたと思いますが。

まあそんなことなんだっていいんですよ。よくはないですが。この映画の最大の見所はなんといっても野上良太郎ですよ!

あの瞬間の劇場のざわつきは忘れません。完全にサプライズ登場でしたし。

特異点がー、といってたけど、じゃあ良太郎はなんなんだよ!と半ばキレ気味で観ていた僕の前におよそ数えて10年ぶりに僕たちの前に姿を現した良太郎。電王世代の僕は、感激のあまりその前後が若干記憶飛んでます。

でもなんでずっとU良太郎だったんですかね。最近の佐藤健って感じの演技でしたけど。

 

総評すると、良くも悪くも平成ライダー、だからこその傑作にして名作って感じでした。正直僕は前作を手放しで褒める気にはならなかったので、よくまとまっていた、というだけでも高評価です。

いや本当、平成ライダーをずっと追っててよかった、と思わせる映画です。どれか一つでも、好きな平成ライダーがあるなら、あなたも観にいってください。きっと後悔はしません。

 

平成仮面ライダーぴあ (ぴあMOOK)

平成仮面ライダーぴあ (ぴあMOOK)

 
仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER オリジナル サウンドトラック

仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER オリジナル サウンドトラック